生誕110周年 東山魁夷展

ちょうど1週間前、滋賀の佐川美術館で田中一村展を見に行って
今週は、東山魁夷展。


東山魁夷展は、もともと見に行こうと思っていたのですが
ちょうど3連休で娘夫婦も来ていて一緒に行くことになりました。
(自分で行けば1人分のチケットでよかったのに、思いがけなく4人分の大散財~~~ )



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東山魁夷は亡くなった義父も叔父も好きだったので
家には画集などもいくつかあり、作品は結構分かっているつもりでしたが・・・・


この襖絵は初めてでした。
やたら、会場の前にこういうのが置いてあって、写真撮影のスポットになっていました。


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あとで、分かりましたが
これらの襖絵は唐招提寺の御影堂の障壁画でした。



東山画伯には珍しく、海を描いたものですが
この襖絵の実物を見た時には、波の音が聞こえるような気がしました。


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これらの障壁画は全て素晴らしかったです。
鑑真のために描かれたもので、水墨画もありました。
でも、ちょっと違う。
墨で描いても、東山魁夷風でした。




中の写真は撮影出来ないので、パンフレットから・・・・



襖のようになっていて・・・・


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真ん中から観音開きのようにページをめくると・・・



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裏はこんな感じ。

パンフレットも凝っていますね。

この道、青森の種差海岸だったんですって。
どこに続いているんだろうな・・・・
今将来についていろいろ悩んでいる仙台の姪にこの絵ハガキを送ることにしました。



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それとあまりにも有名な御射鹿池の『緑響く』
意外と実物の絵は小さかったです。



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今回の東山魁夷展のサブタイトルが「本当の『あお』に出会う」で
確かに青とグリーンの色は美しかったのですが
私は白がきれいだと思いました。

白と言ってもいろいろ。
ピンクがかった花びら、少し灰色がかった樹木や山に積もった雪の色、
青空に浮かぶ雲の色や曇り空の色、波がしらや、山肌に掛かる靄(もや)など
どれもとても美しかったです。



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一番好きだったのは、画伯の絶筆となったこの作品「夕星」



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生誕110周年だったのですね・・・
先日の田中一村も同い年。


戦後の日本を代表する国民的人気の画家は扱われ方も違う。


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ご本人も絵を描くことは祈ることだとおっしゃっている通り
深い精神性や抒情性は、見る人を魅了せずにはいられないでしょう。
見ていると、し~~んとした音が聞こえるような気もしました。
いろいろ苦労された生涯も知り
決して中央画壇にこびへつらったわけではないけれど、時代の求めるものにも合っていたのでしょうか
着々と風景画家として成功していきます。


その活躍を、じっと遠くから見ていた一村。
東京美術学校で同期だった東山魁夷をずっとライバル視していた一村。

一村の年譜の紹介には、明治41年東京美術学校に入学時の同期には
東山魁夷、加藤栄三、橋本明治、山田申吾などがいた・・・と書かれていたけれど
東山魁夷の年譜には、他の3人は書かれていましたが、田中一村の名前はありませんでした。
それが、ちょっと悲しかった。



晩年の東山魁夷の絵が祈りなら
最後の最後まで一村が描いた生気あふれる気迫のこもった作品たちは
魂の叫びだと思いました。

東山魁夷展を見ながら、ずっと田中一村の事を考えていました(苦笑)


東山画伯に田中一村の遺作展の計画を告げたところ
同期生だったことは忘れていたようでしたが
「それは結構なことです。ずいぶん苦労された方のようですので、ぜひいい遺作展をしてあげてください」とのことだったそうです。(田中一村伝より)
東山画伯の優しさ、温かさが伝わってくるエピソードです。

やはり作品だけなく、人間的にも素晴らしい方だったのだと思いました。





「残照」


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2週続けての美術展、とてもいい刺激になりました。








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この記事へのコメント

  • 月奏曲

    東山魁夷とか上野でやると平日でも2時間待ちとかになりかねないからなかなかいけないんですよねぇ…

    東京は便利ではありますが美術館・博物館に関してはちょっと混みすぎてうんざり。


    2018年09月28日 23:29
  • yasuhiko

    「本当の『あお』に出合う」と
    宣伝文句に書いてある同じポスター、
    東京でも駅の構内で見られます。
    そうか、京都展が先だったんですね。
    東山魁夷といえば、「青」が有名ですが、
    「白」も魅力的なんだと知りました。
    2018年09月29日 13:56
  • biore-mama

    月奏曲さん、こんにちは。

    なるほど!やっぱり東京は人が多いですよね。
    関東一円に限らず、東北からでも見に行く人がいますもの。

    今回も中は結構混んでいましたが、
    入場制限とか待ち時間とかもなく
    すんなり入れました。
    有り難い^ ^

    現在、長野にある東山魁夷美術館が改修工事をしていて閉館中のため、作品が全国行脚しているのだと思います(^^;)
    有り難い^ ^
    2018年09月29日 13:57
  • biore-mama

    yasuhikoさん、こんにちは。

    東京でもポスターが貼られているんですね。ということは、この後そちらで開催でしょうか?
    実物の絵を見たのは初めてでしたので
    色の重ねた感じとか
    筆使いなどが、間近に見ることができてよかったです。
    青にも色々あり、深くていい色でしたよ。
    きっと、そういう色が白を引き立てているのかもしれませんね。
    機会がございましたら、ぜひご覧になってください^ ^
    2018年09月29日 14:04
  • りー

    こんにちは♪
    東山魁夷氏の青の絵は印象に残りますからね、芸術に疎い私でも存じ上げております。
    私の両親も好きだったので、長野の美術館には二人でよく足を運んでいたようです。
    やはり人気なのですね。
    東京では二時間待ちか~、それは大変ですね
    2018年09月29日 15:14
  • かどやん

    良い物を楽しまれましたね 羨ましい。遠くて行けないのが残念です。
    唐招提寺に行った時 見ましたよ 覚えています、印象的ですから。

    、大阪市立美術館 特別展「ルーヴル美術館展をしています 期間が長いのでお勧めします 私も涼しくなったら行こうと思ってるんですよ 中々こうした絵画は見れないですから、ゆっくりと時間を掛けて観たいですけどね。
    2018年09月29日 20:17
  • biore-mama

    りーさん、こんばんは。


    ご両親もお好きでしたか!
    ある世代な方々には、絶大な人気がありますよね。
    やっぱり、心癒されるのでしょうか。
    東京はやはり人が多いから、大変なんでしょうね。
    名古屋も行くんじゃないかしら。
    機会があれば、ぜひ一度ご覧になってくださいな。
    2018年09月30日 19:06
  • biore-mama

    かどやんさん、こんばんは。

    東山魁夷は、当たり前ですが
    実物を見ると、ホントに素晴らしかったです。
    唐招提寺で、ご覧になったとは羨ましい。
    多分、あの展示場より唐招提寺で見ると
    また違った印象になるのでは??と思い
    私も見に行きたいと思いました。
    鑑真さんのご命日、6月6日前後に開放されるんですよね?

    ルーブル美術館展のポスター、そう言えば見ましたよ!
    あそこも混みますね、きっと。
    以前、ヨーロッパ旅行に行かれた方が、いろいろな美術館巡りをされて
    『現在、日本に貸し出し中』という作品に数点出会ったのだそうです。
    せっかく見に行ったのに、日本に行ってる???って笑
    恵まれてますね。
    2018年09月30日 19:19