託された仔猫たち

昨年の7月19日。


その日は、息子の結婚式のために軽井沢に出発する日でした。

車で朝6時に出発の予定でしたので、5時くらいからバタバタしておりました。


すると、ミャーミャー仔猫の鳴く声が。

こんな朝早くからどうした??と思い、声のする方を見てみたら

お母さん猫がお風呂場の狭い庭から仔猫を連れて脱出しようとしているところでした。

高さ2mくらいの壁を飛び下りなければなりません。

仔猫はだいぶ大きくなっていたので、お母さんが口にくわえるのではなく

自力での脱出を指示していたようです。

すでに2匹は隣の敷地のガレージに移動出来ていたのですが

1匹だけが「お母さん、ムリ~~~怖いよ~~~!!」って助けを求めている声だったのです。



でもお母さん猫は知らん顔。

自分で下りれないなら、置いて行くよ!!くらいの目でしたね・・・



その様子を見ていたかったのですが

こちらも出発しなければならないので

ひとまず、猫たちの餌をいつものお風呂場の前ではなく

庭のいろいろなところに置いておきました。

都合、3日間留守になるので。




私たちが出発するときは、姿が見えなかったので

多分全員脱出できたのでしょう。

このまま、どこかに行ってしまうのだろうか・・・と、少し寂しく思いながら出掛けました。



3日後、帰宅すると

餌は全てなくなっていましたが、猫たちの姿は見えず・・・

やっぱり出て行ってしまったのだとガッカリしていたら

私たちの帰宅を確認したのか、その日の夜からまた戻ってきてくれました。




ここから、お風呂場のつぼ庭よりは数段広い南側の義母の庭で

彼らの生活は始まりました。(これは今の庭の様子)




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ドッグランならぬキャットラン。




石灯籠も、彼らにかかればキャットタワー



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仔猫にとっては、またとない遊び場になりました。






ここでもお母さん猫は狩りの仕方を夜毎に教え込んでいました。
仔猫たちも、自力でセミや虫を捕れるようになっていきました。


この頃になると、餌を置く時ですら
私たちが仔猫に触ろうとするのではないかと危惧したお母さん猫はシャーっと激しく威嚇し
時には猫パンチを浴びることも。
革手袋をはめて餌をあげていました・・・
なんでそんな危険な思いまでして餌あげてるんだろ???と思いながら。


そして、お盆に帰省してくれた横浜の義妹とその旦那さんに
猫と義母を託して、私たちはイタリアへ。
この義妹一家も猫を飼っていて、私なんかよりよっぽど猫のことを分かっているので
安心してお任せして行きました。


お母さん猫とまどろむ仔猫たち。
3匹、仲良くていつもくっついていました。
やっぱりお母さん猫が一段高いところにいます笑




IMG_2541.JPG



帰国してから、少しずつ家に呼び込もうといろいろ手を尽くして
ついに禁断の第一歩。


IMG_2577.JPG


好奇心旺盛なシマアジが餌を目当てに上がって来たのでした。
その様子を見て、安心した他の2匹の仔猫も恐る恐る家の中へ。
お母さん猫は、気が気でなかったでしょうね。


そして、義母や夫、義妹たちが予告していた通り
推定生後5~6カ月になったころ
お母さん猫は、仔猫たちを威嚇し始め、周囲1mくらいには近づけないようにし始めました。
餌も、自分が一番先に食べ始めます。
その時の仔猫の面喰った表情は、今でも覚えています。
優しかったお母さん・・・急にどうしたの???っていう感じ。
猫たちの間に緊張感がみなぎっておりました。


そうか・・・こうして仔猫が自立していくのね・・・と、
お母さん猫の徹底ぶりに頭が下がりました。
仔猫がいない時のお母さん猫は、とても穏やかでかわいい女の子の顔だったんですもの。
本当は、こんなにかわいい猫なのね、偉いね~って、いつも声を掛けていました。



いつからか急にお母さん猫が来なくなってしまい
(実はお向かいのお宅が、お母さん猫のもともとのえさ場だったということがあとで分かるのですが)
仔猫たちは不安だったのかもしれませんが、3匹仲良くころころ遊んでこの庭で暮らしていました。
なにせ、餌はあるのですから、とりあえずの心配はないわけで。


するとある日、突然またお母さん猫がやってきました。
仔猫たちはすっかりご飯が終わっていたので、
「もうご飯は終わってしまったよ、お母さんも食べる???」という私の問いかけに答えるわけでなく
じーっと私の目を見つめるんです。

言葉は何もないけど
子どもたちを頼むって言われたような気がしました。
だから、私も分かった、大丈夫よって心の中で応えました。
結構長い時間だったような気もするのですが
どちらも目をそらさずにずっと。
その後、すっとお母さん猫は姿を消して、二度と現れませんでした。


お母さん猫が育児放棄したというヒトもいましたが
私はずっとお母さん猫を見ていて、そんな風には思えませんでした。
教えられることは教えたから、多分仔猫も放っておいても自立してくだろうけど
あとは頼むっていうメッセージだったような気がしたのよね、あの目。


そしてその日から、私は仔猫たちのお母さん代わりになったのでした。
でも、本物のお母さんのようにはなかなかいかなくて、トラブル発生。



いろいろ考えさせられる日々が始まりました。



お母さん猫がいなくなって、寂しげな仔猫たち。
まだまだ残暑厳しい9月のはじめ。



この塀と塀の細い隙間に、よく隠れていました。



IMG_0109.jpg





お母さんがいなくなってからは、こんなところに隠れてお昼寝していました。
もう守ってくれるお母さんはいないのです。




IMG_0100.jpg




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この記事へのコメント

  • りー

    こんにちは♪
    子猫ちゃんたち、大きくなってる~!
    顔はまだあどけないね。

    お母さんネコ、えらい!すごい!
    短い期間に効率よく子供たちに生きていく術を愛情たっぷりに、時には厳しく教えるのね~。
    そして、最後は突き放す。
    本能とはいえ、心のうちはどうなんだろう?
    やっぱりさみしいのかな?
    聞いてみて、笑。
    2020年05月28日 09:14
  • biore-mama

    りーさん、こんにちは。

    今日も在宅です・・・笑
    また今度書こうと思っていますが
    猫のお母さんって、スゴイです!!尊敬します。
    だって、シングルマザーで3人の子もちですよ・・・
    しかも、他からの支援なし。
    人間の世界で考えると、かなり過酷な人生。
    しかも、たぶんこれが最後ではなく、
    何回か出産するんだろうから、その都度です。

    で、ついつい手を差し伸べてしまったのですが
    これも、彼女の作戦だったのかも・・・苦笑
    それもそれで逞しいというか、生きて行く知恵ですね。
    本能しかないのかもしれないし、
    猫の世界なんてみんなそうよ!!って言われるかもしれないけど
    できるなら、私は彼女と話をしてみたいとつくづく思いました笑
    2020年05月28日 10:30